熊谷組、ガイアート、オリエンタル白石、ジオスター/コッター床版工法/事業化へ共同契約

【高速道リニューアルに照準】
 熊谷組、ガイアート、オリエンタル白石、ジオスターの4社は、共同開発した「コッター式継手を用いた道路橋プレキャストPC床版(コッター床版工法)」について、実用化のための試験をすべて完了し、事業化に向けた共同事業契約を結んだ。今後、コッター式継手を設計・製造・販売する事業体制を検討するとともに、高速道路のリニューアルプロジェクトでの採用を目指す。また、施工実績を重ね、海外への展開も視野に入れて、さらなる技術の進化に取り組んでいく。 同工法は、供用中の道路の橋梁床版の取り替え工事に使う技術で、コッター式継手を使ってプレキャスト床版を接合することで、従来の工法に比べてより速い施工が可能となる。接合は床版に埋設されているC型金物にくさび状のH型金物を挿入し、固定用ボルトを締め込むことで十分な接合強度を確保することができる。「急速施工・省人化が可能」「床版面積の99%をプレキャスト化」「熟練工が不要」「将来、部分的な取り替えが容易」といった特長・利点がある。
 コッター床版の性能確認試験として、輪荷重走行疲労試験を実施し、100年相当以上の耐久性を持つこと、従来工法(ループ継手工法)と同等の疲労耐久性を持つこと、さらにひび割れ抵抗性に優れることを確認した。
 橋梁は正曲げ区間(下側に変形する区間)と負曲げ区間(上側に変形する区間)があり、これまでの試験は正曲げ区間を対象としていたため、コッター床版の適用範囲に制限があった。今回の試験では、負曲げ区間でも正曲げ区間と同様の性能を確認し、全区間でコッター床版の適用が可能となり、実用化のための試験はすべて完了した。
 開発責任者である熊谷組の鬟谷亮太土木事業本部橋梁イノベーション事業部長は「さしあたり高速道路のリニューアル工事を対象に、5年後に年間1万5000㎡の施工を目指す。コッター床版工法は高速道路だけでなく、全国の道路リニューアル工事への展開、新設工事や鉄道橋への応用ができるなど、幅広い需要の可能性がある」とコメントしている。

Source: 建設通信新聞
熊谷組、ガイアート、オリエンタル白石、ジオスター/コッター床版工法/事業化へ共同契約