初の実務者フォーラム、メンテ技術向上図る/インフラメンテ国民会議と九州整備局

【九州の地から新たな動き発信】
 インフラメンテナンス国民会議九州フォーラムと九州地方整備局は6、7の両日、「産学官連携インフラメンテナンス実務者フォーラム」を開いた。産学官から約40人が参加し、グループ討議や意見交換、橋梁実モデルを使った実技などを通して、メンテナンス技術の向上を図った。
 開会式であいさつした同局の伊勢田敏局長はフォーラムの開催を初めての取り組みと強調した上で「九州の地からインフラメンテナンスの新たな動きを生み出せれば」と期待を込めた。6日は福岡市の福岡第2合同庁舎で、ツタワルドボクの片山英資代表理事、松田浩長崎大副学長らが講演したほか、「今後の道路構造物メンテナンスの関わり方」「産学官連携による仕組み作り」などをテーマにグループ討議した。
 7日は、福岡県久留米市の九州技術事務所で、橋梁のメンテナンスの講義と実技を行った。説明した同事務所の野尻浩人総括技術情報管理官は、変状の着眼点として「ひび割れの場所・向き・分散性に着目し、診断時は変状要因を絞らないことが重要」などと説明。橋梁実モデルを使った実技では、近接目視による変状の診断、塩害や空洞化などの状態の違いを確認した。
 また、講義ではAI(人工知能)を活用した点検技術について中村秀明山口大大学院教授が解説した。ディープラーニングの特徴を使い、コールドジョイントやジャンカなどの橋梁の損傷画像から変状を自動抽出するシステムの開発を進めており、「将来的にはドローンが撮影した膨大なデータを人間に代わりAIが自動検出することになるだろう」と述べた。

Source: 建設通信新聞
初の実務者フォーラム、メンテ技術向上図る/インフラメンテ国民会議と九州整備局