命と財産守る最前線に熱視線/環七調節池(石神井川区間)で現場見学/東建

 東京建設業協会(飯塚恒生会長)は13日、東京都建設局が発注した「環状七号線地下広域調節池(石神井川区間)工事」(施工=大成建設・鹿島・大林組・京急建設JV)の中間立坑(練馬区)と発進立坑(中野区)で会員向けの現場見学会を開いた。約20人の参加者は、都市型水害から都民の生命と財産を守る最前線に熱い視線を注いでいた。
 同工事では、白子川地下調節池と神田川・環状七号線地下調節池を連結するトンネル式の地下調節池を整備する。中野区野方にある発進立坑(妙正寺川立坑)から環七通り、目白通りの地下を通り、練馬区高松にある到達立坑(石神井川立坑)までの長さ5.4㎞(内径12.5m)をシールド工法で構築する。
 また、完成したトンネルを維持・管理するための中間立坑(練馬区豊玉)をニューマチックケーソン工法で構築し、トンネルと連結する連絡管を推進工法で施工する。貯留量は約68万m3で小学校の25mプール約2200杯分に相当する。工期は2023年3月までを予定している。
 見学会の冒頭、新井昌一作業所長(大成建設)は「発進立坑ではシールドマシンの組み立てを5月の大型連休明けから始め、来春の掘進開始を予定している。現時点での工事の出来高は約20%となっている」と工事の進捗状況などを説明した。
 使用する泥水式シールドマシンは、既設の発進立坑の鉄筋コンクリート壁(厚さ2.9m)を直接切削して発進するため、高耐久の特殊なカッタービット532個を装備しているほか、3つの急曲線個所を高精度に掘り進めるための中折れ装置を組み込んでいる。貯留する水の圧力に耐えるため、鋼材とコンクリートの合成セグメントを採用する。
 新設する中間立坑は15.6×12.1m、深さ52.4mで、ひび割れ防止対策を施したコンクリートを採用。現在10ロットのうち、7ロットが完成している。
 工事の概要説明後、見学者は中間立坑の計測管理室で、ケーソンの函内カメラによる映像などを見学した。その後、発進立坑に移動し、地上から立坑内部を見下ろした。
 見学後の質疑応答では、作業の制約時間や週休2日、女性活躍推進などに対する質問が出された。

Source: 建設通信新聞
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