ギザピラミッド遺跡エリアのマスタープラン/日本工営グループのBDP社が受託

【6万㎡超の施設群、観光インフラを整備】
 日本工営グループの英国BDP社がエジプトのギザピラミッド遺跡エリア整備に関するマスタープラン作成業務を受注した。エジプト政府が7km2に及ぶピラミッド遺跡エリアに世界クラスの観光インフラを整備するためのマスタープラン作成と建築設計に、同国企業のオラスコム・インベストメント・ホールディング(オラスコム社)を起用。大規模なプロジェクトコンペティションを経て、オラスコム社からBDP社に再委託された。
 三大ピラミッドが立ち並ぶギザのピラミッド遺跡は世界で最も有名な古代建造物であり、「メンフィスとその墓地遺跡・ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」として、ユネスコの世界遺産にも登録され、年間約1500万人もの観光客が訪れている。
 一方で、同エリアの観光インフラは多くの観光客を受け入れる体制が整っているとはいえず、他の世界的に有名な史跡の水準には達していないのが現状だ。また多くの観光客が訪れることで直接・間接的に与えるダメージや観光バスの振動などによる遺跡の劣化をいかに軽減するかも課題となっている。
 マスタープランでは、訪問者が楽しく快適に過ごせるよう、新しいビジターセンターや飲食エリア、物販スペース、VIPレストラン、ラウンジなど総延べ6万㎡を超える施設群のほか、敷地全体をカバーするトイレやパノラマを楽しめる観覧エリア、乗馬センター、1万5000人を収用できる屋外コンサートステージエリアなどのエンターテインメント施設の導入も考えられている。
 新ビジターセンターと、ギザ台地のピラミッド、スフィンクス、ソーラーボート博物館、その他の古代遺跡とを結ぶ新しい電気自動車バス輸送システムも採用する計画だ。
 また、遺跡の北側にある大エジプト博物館や、日本工営が設計を担当し遺跡東側で現在進行中のカイロ地下鉄4号線との相乗効果が最大限に発揮されるよう設計される予定としている。

Source: 建設通信新聞
ギザピラミッド遺跡エリアのマスタープラン/日本工営グループのBDP社が受託