木材処理機で維持管理効率化/九州整備局筑後川河川

【バックホウ、破砕機導入】
 九州地方整備局筑後川河川事務所は、大量の流木の処理に追われた2017年九州北部豪雨災害の教訓を踏まえ、国土交通省として初めて、流木・立木を切断するバックホウと、木材をチップ化する破砕機を導入した。国土強靱化に向けた3カ年緊急対策による河川の維持管理や、想定される豪雨災害の流木処理などに役立てる。
 バックホウは、木を伐採する「ハーベスタ」と、木を固定し枝払いや玉切り、積込みする「プロセッサ」の機能を1つのアタッチメントでこなす。キャタピラーのバケット0.5m3級で、アタッチメントはケトー製となる。伐採は直径64cm程度、枝払いは直径45cm程度の木材まで処理が可能。作業はコンピューターで管理し、木材の直径や作業量などのデータを記録する。
 破砕機は、緑産の製品でクローラー自走式となる。コンベヤーに木材を置くと、ローラーで引き込みながら内部の16枚(標準8枚)のナイフで切削し、連続的にチップ化する。生産能力は1時間当たり最大120m3。チップはコンパクトで均一なため、同機はバイオマス発電所などにも活用されている。リモコンによる遠隔操作が可能で、バックホウの運転者が操作すれば1人で伐採からチップ化までの一連の作業ができる。
 同事務所は11日、九州北部豪雨で被災した福岡県朝倉市や建設企業などを招き、久留米市内の筑後川河川敷で両機による作業の見学会を開いた。バックホウで立木を伐採し、50cmの丸太とし破砕機でチップ化した。同事務所の最所敏明管理課長は「河川の維持管理の効率化により、安全の向上を図りたい」とした。作業により生産するチップ材は無償で提供していく方針だ。

Source: 建設通信新聞
木材処理機で維持管理効率化/九州整備局筑後川河川