美祢市/新本庁舎整備基本計画案/延べ6800㎡ 図書館と複合化

 山口県美祢市は、新本庁舎整備基本計画(案)を公表し、パブリックコメントを開始した。分散している機能の集約化と社会福祉協議会、図書館との複合化を検討する施設規模は、延べ6800㎡を基本とする。基本設計段階で執務環境などを検証し、適正規模を計画するとともに、複合化を実施する場合の適正規模も確認する。次のステップとなる設計者選定にはプロポーザルの採用が望ましいとしている。 今年度から基本設計に着手する。基本計画策定支援業務は梓設計が担当した。
 基本計画では、基本構想をベースに市民利用機能(窓口、市民相談、交流促進など)、行政執行機能(執務室、会議室、書庫・収納庫など)、議会機能、防災機能、構造、環境負荷低減、美祢の特色を生かした材料活用、ユニバーサルデザイン等、機能や性能などに関する検討内容を示している。
 この中で、構造については、「市民を守る防災拠点の庁舎」を目指し、設計段階で設計条件や要求性能に応じた検討を行い決定する。地震に対する構造形式については「免震構造」が望ましいとしている。
 環境負荷低減では、国土交通省が推奨するグリーン庁舎の実現を目指すとし、再生可能・自然エネルギーの活用や省エネ化、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の検討などを盛り込んだ。
 美祢の特色を生かした材料の活用は、地元の技術やさまざまなアイデアの導入を検討する。具体的には、セメント原料の産出で鉱業都市として発展してきた歴史を踏まえ、コンクリートの素材を内外装に用いるほか、木材(美秋材)・大理石の利用、白(石灰)・黒(石炭)・赤(銅)の歴史背景に配慮した計画とする。
 事業手法は、従来型、DBO(設計・建設・運営)、ECI(施工予定技術者事前協議)の3つの方式を示し、比較検討した上でふさわしい手法を検討する。
 建設費については、他の自治体庁舎建設の事例や震災復興、東京オリンピック・パラリンピックによる資材・労務単価上昇などを踏まえ、さらには消費税率アップを見越して1㎡当たり50万円(税込み)と想定している。
 本庁舎建設スケジュールは、2019、20年度で基本・実施設計をまとめ、21年度着工、22年度末の完成を目指す。

Source: 建設通信新聞
美祢市/新本庁舎整備基本計画案/延べ6800㎡ 図書館と複合化