PC建協と九州整備局が意見交換/工事量の確保不可欠

【概略工程の開示も要望】
 プレストレスト・コンクリート建設業協会(PC建協、藤井敏道会長)と九州地方整備局は1日、福岡市のオリエンタルホテル福岡で意見交換会を開いた=写真。協会から藤井会長のほか藤本良雄九州支部長ら本支部幹部、整備局から村山一弥局長、稲田雅裕、川崎勝幸両副局長ら幹部が出席し、年度工事量の安定的な確保や働き方改革、生産性向上の推進などを議論した。 村山局長は、「若手技術者は、利益率が高い業界構造で、土日が休みでないと業界からいなくなってしまうので役所として頑張らなければならない」と述べた。また、生産性の向上については「プレキャストを採用することが世の中の流れだ。意見を聞いて1歩でも2歩でもその流れを進めたい」と考えを示した。
 この後、▽年度工事量の安定確保▽働き方改革▽生産性向上▽インフラ長寿命化--の4テーマについて意見交換した。年度工事量の安定確保では、協会が九州におけるPC工事発注量の2019年度見込みを紹介。整備局が18年度比微増の70億円と安定している一方で、全体は232億円と3年連続して減少していることを踏まえ、年度ごとの工事量の平準化のためには整備局や自治体の工事量の確保が不可欠だと訴えた。
 働き方改革の推進では、協会が週休2日モデル工事の検証を実施。工期が厳しいことや開通時期があらかじめ決まっていること、下部工の遅れなどにより、プレキャスト製品を含むプレテンT桁やポステンT桁などで週休2日の達成率が低かったと説明。結果を踏まえ、工期設定システムによる適切な工期設定と公告時の概略工程の開示を要望した。整備局は、「施工条件を特記仕様書で明示するよう指導を徹底するとともに、各整備局の動向を見ながら概略工程の開示を検討したい」と回答した。
 生産性向上の推進では、構造形式の選定に当たり、2次選定にプレキャスト構造を加えるとともに、最終構造形式選定(2次比較検討)でプレキャストの有効性を評価する安全性、省力化・省人化、工期短縮を評価項目とすることなどを要望した。整備局は、「コンクリート橋のプレキャスト化ガイドラインを参考に安全性、工期短縮を大きな評価項目に加え、現場ごとに比較検討していく」と前向きに回答した。
 このほか、協会側は、ICT活用に向けた新技術導入促進(II)型工事の試行、自治体が管理するPC橋梁維持保全事業における直轄代行業務のさらなる推進、橋梁保全工事の地域一括発注などを求めた。

Source: 建設通信新聞
PC建協と九州整備局が意見交換/工事量の確保不可欠