清水建設、建機施工協技術総研、IHI建材/山岳T2次覆工をPCa化/分割型システム開発

 清水建設は、山岳トンネルの2次覆工のプレキャスト(PCa)化の推進に向けて、日本建設機械施工協会施工技術総合研究所、IHI建材工業と共同で、シールド工事のセグメントタイプのPCa部材で覆工体を構築する「分割型PCa覆工システム」を開発した。国土交通省が進めるi-ConstructionのPCa化に対応するもので、新設、リニューアル(拡幅工事)を問わず適用が可能だ。 システムは、既に確立されているシールドセグメントの設計手法を応用し、複数のPCa部材を馬蹄形に組み立て、トンネルの覆工体を構築する工法。最終的には覆工体の裏側にエアモルタルを注入(裏込め注入)することで、一連の作業が終了する。
 メリットとして、部材の組み立てをシールド工事のセグメント用継手を使って、システマチックに行えることや、一部材が小さく、運搬・搬入・架設が容易になることから、生産性の大幅な向上が期待されている。
 8日に千葉県佐倉市で複数のPCa部材を組み立て一体化した馬蹄形の覆工体の自立性を検証する実証実験を実施した=写真。実験に使った覆工体は、内空断面80㎡のトンネルを想定し、弧長2.8m、幅1.0m、厚さ140mmの鉄筋コンクリート製PCa部材6体、2セットを組み立て構築した。
 部材を鉄筋コンクリート製としたことで場所打ちの2次覆工コンクリート(無筋)の2分の1以下の厚さに抑えた。また、覆工体の自立にはセグメント用継手の強度がポイントになることから、最適な強度を求め適用した。
 実証実験では、PCa部材の組み立て作業用に設置した鋼製架台をジャッキダウンし、覆工体が形状を維持して自立することを検証した。部材の組み立て時にはPCa部材の接合に必要な力、組み立て後は鋼製架台にかかる荷重データを計測した。これらは架設機械の設計にフィードバックする。
 同社は、引き続きシステムの実用化に必要な実証実験を継続し、早期の実用化を目指していく方針だ。

Source: 建設通信新聞
清水建設、建機施工協技術総研、IHI建材/山岳T2次覆工をPCa化/分割型システム開発