大成建設/デジタルツインで価値創造/初弾は銀座に都市モデル

 大成建設は、ダッソー・システムズのバーチャル都市計画ソリューション「3DEXPERIENCity」を採用して、デジタル空間に3次元の都市モデルをつくり出す、いわゆるデジタルツインの取り組みを始動させた。個別のビル建設の受注や改修だけでなく、エリア全体としての建築物の包括的なファシリティ・マネジメント(FM)などに役立てることが狙い。
 第1弾として、銀座エリアを対象に商業施設やビルなどが統合されたバーチャル都市モデルを開発した。既に対象エリアの道路、信号、建造物、街路樹などの外観を中心とする3次元モデルをオブジェクトとして作成。個別に作成したBIMモデルとの連携を実証した結果、エリア全体のシミュレーションが可能な状況にあるという。
 現実空間の事象やデータをサイバー空間で分析あるいはシミュレーションして、現実空間にフィードバックするデジタルツインの取り組みを本格化させることで、エリアとしての建築物の運営管理や維持管理といった資産の有効活用を目指す。セキュリティーや防災、地域の活性化などにも活用することで、利便性の向上など、銀座エリアの事業者・利用者に対する新たな付加価値を生み出す。
 IoT(モノのインターネット)のデータなどに連動させることで、デジタル環境に詳細かつ正確に再現された銀座エリアの都市モデルを介して、俯瞰(ふかん)的な視点から都市としてのあるべき未来像を提示。関係者とのプレゼンテーションやディスカッション、各種シナリオのテストなどにも活用していく方針だ。
 ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCity」を導入するのは大成建設が国内で初めて。初弾プロジェクトである銀座の都市モデルは、3-4日に京都府精華町で開催される京都スマートシティエキスポ2019や、15-18日に千葉市の幕張メッセで開催されるCEATEC2019の同社ブースで展示される。

Source: 建設通信新聞
大成建設/デジタルツインで価値創造/初弾は銀座に都市モデル