石本建築事務所を特定/山口市新本庁舎等基本・実施設計

【「市民の丘」4提案評価】
 山口市は、公募型プロポーザルの手続きを進めていた新本庁舎等基本設計・実施設計業務の審査結果を発表した。受託候補者には、石本建築事務所を特定した。山口の歴史・文化、自然の魅力と活力、潜在力を最大限に引き出す「県都山口」にふさわしい「市民の丘」をコンセプトとした提案が高く評価された。9月27日に開かれた公開プレゼンテーション・ヒアリングで審査し特定した。履行期間は2021年12月24日まで。 プロポーザルには、特定された石本建築事務所のほか、佐藤総合計画、梓設計・光井純アンドアソシエーツJVが1次審査を通過しプレゼンに臨んだ。審査委員会(委員長・鵤心治山口大学大学院教授)による審査では、技術提案時に求めた▽新本庁舎の顔づくり▽これからの時代にふさわしい庁舎▽安全・安心な庁舎▽山口らしい庁舎--の4テーマを評価した。
 最優秀案は、テーマごとに「ふれあいの丘」「未来への丘」「防災の丘」「私たちの丘」と、建設地周辺の亀山の風景とが1つになる提案をしている。
 「ふれあいの丘」は、文化施設と庁舎、市民会館をつなぐ 「やまぐち広場」、テラスと一体的に利用可能な市民活動スペース「シビックステップ」、まちの回遊拠点となる 「緑の駐車場」を整備する。
 「未来への丘」では、ワンフロア窓口の「シビックラウンジ」、フレキシブルに使いやすい執務空間、用途転換可能な平面計画や消防本部の建て替えに備えたスペース確保など、将来の行政サービス・ニーズの変化を見据えた計画を提案している。
 「防災の丘」の実現に向けては、やまぐち広場を防災拠点として活用するほか、防災センター機能を集約化するなど災害時にフル稼働できる庁舎を目指す。また、免震装置の水没を避ける柱頭免震構造を採用する。
 「私たちの丘」では、地場産材の有効活用や山口の季節風の特徴を考慮した自然通風計画、最先端省エネ技術導入などによる経済性に優れた庁舎を提案している。
 新本庁舎は、同市亀山町2-1の敷地2万0880㎡に、新庁舎延べ約2万㎡(屋内駐車場想定床面積約3600㎡は除く)、立体駐車場3層4段延べ約8100㎡(450台)の規模で建設する。概算工事費は約135億円(税込み)。21年度に本体工事を発注し、24年度の新本庁舎完成を目指す。現本庁舎解体や新立駐工事・屋外整備が完了するのは26年度を予定している。

Source: 建設通信新聞
石本建築事務所を特定/山口市新本庁舎等基本・実施設計