姫路市/水道施設でコンセッション検討/10年で650億投資想定

 兵庫県姫路市は、水道施設の整備や維持更新について、コンセッション方式を含むPPP、PFI手法の導入を検討している。このほど公表した「新水道ビジョン案」によると、2020年度から29年度までの10年間で約650億円の建設投資を想定しており、22年度からは新浄水場の建設にも着手する。 市は23の浄水場、67カ所の配水池、総延長2959㎞の管路を保有しているが、昭和40-50年代に整備されたものが多く、老朽化の進行と耐震機能不足が問題となっている。こうした施設の改修・更新に関する財源確保に向けて長寿命化や事業の平準化とともに、施設の統廃合や民間活力の活用、広域化の検討といった効率化を図っていく。
 650億円の内訳は、管路更新分が352億円、管路新設分が46億円、浄水場建設等が224億円、営業設備費2億円、事務費25億円となっている。
 施設更新や耐震化推進では、新浄水場の整備と甲山低区第1配水池の耐震化を最優先とし、ほかに田井浄水場、木戸配水池、美濃山配水池、光大寺配水池、置本配水池、山崎配水池で事業を行う。
 新浄水場は現在の甲山浄水場の東隣に整備する予定で、26年度の竣工を目指している。
 浄水・配水施設は、計画的更新と耐震化を進めることで、29年度末の耐震化率を浄水施設で18年度末の11.6%から54.8%に、配水池で同37.5%から54.8%に引き上げる。
 管路については甲山幹線、太子幹線、東部幹線、広畑南幹線での耐震化を進め、29年度末の耐震化率を18年度末の42.1%から52.3%とする計画だ。
 老朽管路更新は今後事業費を増大させてペースを早めていく方針だ。18年度は更新事業費28億円、管路更新延長16.2㎞となっているが、24年度は35億円で、24.1㎞、29年度は42億円で26.7㎞、34年度は49億円で31㎞と想定している。
 施設の統廃合については、市内を7ブロックに分けて検討を進め、今後50年間で浄水場を現在の23施設から16施設に、配水池を67カ所から62カ所とする。統廃合による50年間の維持管理負担軽減額は188億円と見積もっている。

Source: 建設通信新聞
姫路市/水道施設でコンセッション検討/10年で650億投資想定